手延べそうめん産地の三輪で ―今年も神事・「卜定祭」(ぼくじょうさい)―
奈良県三輪素麺工業協同組合(理事長 寺田裕彦氏)主催の 「卜定祭」が2月5日、奈良県三輪:大神神社で開催される。
「卜定祭」とは、かつて穀物の価格を決める神事であったが、今は、三輪そうめんの相場を占う神事で、他の手延べそうめん産地でも注目されている伝統行事の一つです。 毎年2月5日に卜定(相場占い)の神事を実施すると決められ、大神神社の宮司によって、三輪そうめんを製造する組合と販売する問屋で設定した「高値」「中値」「安値」かの相場価格を占い、その年の相場価格が決定される。 不思議なこととして、過去の「卜定祭」の結果を見ると、世相を反映し、占った相場価格が、その年の相場価格となってきている。 因みに、昨年の「ト定祭」の結果は「安値」。 そこで、昨年の市況動向となると、未曾有の3.11東日本大震災で広範囲にわたって被災。その影響で備蓄用として乾めんの特需があった。加えて、乾めん業界が毎年、気にする梅雨明けが、例年になく早かったことにより、一昨年の猛暑の再来かと思わせるほどに活発に消費された。しかし、7月中旬頃から気温が下がり、消費も落ち着いた。 3.11東日本大震災では福島原発も被災。思わぬ放射性物質の流失もあって、福島県産食品ばかりではなく、全国的に少なからず消費に暗い影を落としたまま越年となった。2012年を迎えたものの福島原発事故の終息はなく、消費動向については、依然として不透明感が漂っている。従って、「ト定祭」の昨年の「安値」は、震災での特需は不測の出来事と捉えれば、市場価格は、デフレの影響もあって「安値」。ただし、消費は前年をクリアー。占いは???。それにしても、被災地の一刻も早い復興を願っている。 全国乾麺協同組合連合会では、今年も「ト定祭」に参加。「ト定祭」の神事を伝統行事として、乾めんの文化として協賛、後援する。
―ト定祭の儀― ―浦安の舞― ―ト定祭終了後、三輪そうめん音頭を奉納―
・11月9日 お知らせ 第54回信州そば品評会